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第2回リビングウイル研究会 東海地方会 報告 

2015年11月22日午後、愛知県医師会館で一般財団法人日本尊厳死協会東海支部主催の講演会が行われました。「痛み、苦しみのない最期を求めて~緩和ケア・在宅医療を中心として」というテーマをもとに、基調講演とリポーター3人の体験報告と参加者全員での意見交換がありました。



第一部の基調講演は、在宅クリニック院長の中島一光さんの話で、「在宅ホスピスケアを目指して」をテーマに、医療と患者の両面から、「最期まで自分らしく生きるために、健やかな長寿と有終の美」を可能にする緩和ケアや、在宅ホスピスケアによって自宅で最期を迎える可能性とその大切さを語りました。

中島一光さんは、自身が名古屋祭りの際に、郷土英傑行列で織田信長に扮した写真を映しながら、およそ400年前の戦国武将織田信長の「ひとたび生を得て滅せぬ者のあるべきか」という名言に共感し、「自分の死に様を自分で決める。死を覚悟することでその生き方が変わる。」、「死を認め、人生を退くための形(最期)を早めに考えよう。」と勧められました。

病院は、病気を治すことを使命とする施設で、病気の治らない人にとっては、その人らしさを配慮した環境とは言えない。一方、自宅は、その人がそれまで生きてきた最も無理なく過ごせる環境であることを、中島さんは強調されました。

尊厳ある人生の最期を支援するために、身体的な痛みを我慢させず、積極的な全人的ケア―患者だけではなく、家族も含むケアを行うのがこれからの緩和医療のあり方と話し、死を間近に迎える患者の痛みは、身体的と心理的な痛みのほか、スピリチュアルペイン(死に対する恐れ、自分の存在の意味や価値観に関する痛み)、も含む総合的なもので、緩和ケア(ホスピスケア)は、「その人らしい暮らしの支援」という理念を解説されました。

第二部、亡くなった人の最期を支えた家族2人と看護師の体験報告

1.乳がんで亡くなった方の母親

 平成26年10月に乳癌で亡くなられた方の母親の報告はモルヒネの服用効果についての内容です。 癌が肺に転移し、ひどい咳に悩まされていたが、処方された薬が効かないため、「眠れない、食欲がない。やせ細り、笑顔が無くなり、いつも眉間にしわを寄せ、ぐったりして、本人は生きた心地がしないとまで言うような」状態でした。モルヒネには強い鎮咳効果もあることを知人から聞いた母親は医師にモルヒネの処方をお願いし、娘はモルヒネに対する不安を抱きながらも服用しましたが、モルヒネの鎮痛と鎮咳の効用のおかげで、咳が収まり、睡眠と食欲もよく改善されました。モルヒネの服用から亡くなるまでの25日間はまあまあの生活を送ることができ、娘が最期を苦しまずに安らかに逝けたことは、その母親にとって最大の慰めであることを会場に伝えました。一方、「医師にもう少し早くモルヒネを処方してほしかった」、「モルヒネは医療用には何の心配もない薬であるときちんと説明してほしかった。」との遺憾を母親は訴えていました。 

2.肺がんで亡くなった方の妻
 2人目の報告は、平成18年11月に肺癌で亡くなった方の妻によるものです。在宅介護サービスと在宅療養支援診療所の支えで夫が最期まで自宅での生活ができたという報告でした。

肺癌と診断されたのは夫が79歳の時でした。手術は出来ないので、抗がん剤治療になると医師に言われましたが、夫はそれを断り、自宅療養を希望しました。初めのころ、介護サービスを利用しながら、定期的に通院しましたが、亡くなる3か月前、24時間365日対応できる診療所を知り、それまでの通院(服用薬をもらうと肺に溜まった水を抜く治療)を診療所による自宅療養に切り替えました。通常の往診に加え、緊急時の往診もあり、連絡すれば速やかに対応してくれる診療所のスタッフの存在で、患者も家族も安心して自宅療養ができました。
夫が肺癌を宣告されてから亡くなるまでの6ヶ月間、痛みもなく自宅で好きなように過ごすことができこと、妻も仕事を継続できたことは、在宅療養支援診療所に出会え、毎日2時間来てくれたヘルパーさんにも恵まれたおかげだと、妻はそのありがたさに感謝していました。


3.ホスピスケア担当看護師
 3人目の報告者は看護師の横江由理子さんです。横江さんは在宅ホスピスケアの医療スタッフの立場で、患者にとって最善の医療とケアを行うために意思決定を支援する理念とプロセスを紹介されました。
 意思決定支援の現場では、チーム医療のスタッフは、まず患者本人に医学的な判断を伝え、今後の治療において本人の意思を確認し、家族に意思決定の支援を約束します。その後で、家族と一緒に本人にとって最善の治療とケアについて考え、決定した意向を支えます。

実際の現場では、本人との言語的なコミュニケーションの取れない問題、本人と家族の思いが異なる問題など様々な状況があります。患者と家族のつらい気持ちに寄り添ったり、本人の立場で考えられるよう家族に働きかけたり、説明と確認を繰り返す方法で相談体制を整え、問題解決に向けてチームアプローチを行うそうです。


第三部 参加者全員による意見交換会

第3部は、来場者を交えて全員で意見交換を行いました。わざわざ遠方から参加された「モルヒネ友の会」の役員の方は現在モルヒネで非癌の痛みのコントロール治療を受けている体験談を話されました。在宅医療の従事者と在宅ホスピスケアにおける医学的なディスカッションもありました。 

 

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